奈良時代の歌人・大伴家持による「春愁三首」をモチーフにした、3つの平面作品の図柄が組み合わされた彫刻作品です。私たちが見る風景は、関係し合って成立することに着目した作品です。
大城夏紀の2021年の個展「鳥が鳴いて私は涙する」では、大伴家持による「春愁三首」を象徴するもののとして、三つ折りリーフレットが配布されました。このリーフレットを元に、図柄を1首ずつ分割した平面作品がいくつか作られており、本作はリーフレット本体の図が元になっています。
線描のドローイングが布にレーザーで彫刻されています。
春愁三首の石碑や彫刻のような位置づけのものです。