「美術の秋」は「Repetition」シリーズにも通ずる、古典絵画の一回性が凋落したことによって形成された現代消費社会特有の美意識を捉えようとする実験が派生したシリーズ。美術雑誌や美術の教科書の表象を連想させるような構成を行い、本作はその1作目となるフアン・サンチェス・コターン「マルメロの実、キャベツ、メロン、胡瓜」を原寸大サイズで引用した作品です。芸術の秋というワードはよく耳にするかと思いますが、どうやら1918年発行の雑誌「新潮」で使われた「美術の秋」というのが由来のようなので、敢えて起源となった方の語句を用いています。