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「逃げた先に楽園はない」という作品では、スケッチブックに留まり作品まで至らなかったドローイングを集め、改めて描いてみた。完成に至らず残されたドローイングが、行き先を定められないまま漂う私自身のように感じられた。憧れを持って行ったところにも楽園はなく、また別のかたちの日常があるだけだった。今感じている不安や恐れ、ためらいの感覚を画面にとどめた。どこかに触れるものがあれば幸いである。
イ・ガウォン
Lee Gawon
リトグラフ
Lithograph
1999 韓国ソウル生まれ 2024 女子美術大学 芸術学部美術学科洋画専攻版画コース 卒業 2026 女子美術大学大学院 美術専攻版画領域 卒業 個展 2024 SHIP OF FOOLS / GALLERY b. TOKYO, 京橋 東京 グループ展 2022 RECORD POOR WORK / Gallery33 NORTH, 高円寺 東京 2023 JOSHIBISION2022-アタシの明日- / 東京都美術館, 上野 東京 2025 分身の間 / KOGANEI ART SPOT シャトー, 小金井 東京 2025 第12回未来展 / 日動画廊, 銀座 東京 受賞歴 2022 -「日本版画協会第89回版画展」 入選 2024 -「女子美術大学卒業・修了制作展」 優秀作品賞 受賞 -「第9回山本鼎版画 大賞展」 入選 -「日本版画協会第91回版画展」 入選 2025 -「日本版画協会第92回版画展」 入選 2026 -「女子美術大学卒業・修了制作展」 大久保婦久子賞 受賞 私は、日常生活から収集した映像や図像の断片を基点とし、それを再構築することで作業を行なっている。それは特定の動物や人物といった明確な対象の再現ではなく、画面上における多様な力の強調だ。このような制作過程を通じて、作品を単なるイメージの再配置にとどまらず、相互に作用するエネルギーを視覚的な秩序として顕在化させたいと考えている。これにより、鑑賞者が表象の背後に潜む生命力を感じ取り、表面的な意味を超えた新たな感性の領域へと導かれることを目指している。