「FLUID BABY」シリーズは物理的な絵画の要件(物体的にそれを絵画と呼べるかどうか)の狭間で実験を行っています。ファッションアイテムやミュージアムグッズの流通に応答するような形で支持体の素材を綿や
ビニールに変更して不定形にする作品や、エルゴンとパレルゴンの関係性にアプローチを行うもの等。一度キャンバスに張った状態で内容を描画した後に木枠から剥がし、数年間屋外の環境に晒した後に激しくシワが寄った状態で箱額に閉じ込めた本作『FLUID BABY_03』は、服に印刷された古典絵画が街中で着られ、人の動きに伴って本来は固く静止しているはずの図像が目まぐるしく変形して光を反射する様子からヒントを得ています。