今関絵美
Emi Imazeki
武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒。
卒業後はデザインの仕事に就きながら、昔から興味があった心理学の勉強を始める。そのとき心理学を学ぶということが「自分の性質や本心を知る」という絵画における探求心へとつながり、再び絵を始めるきっかけとなった。
油彩画を中心に描く今関絵美の作品は、どこか懐かしさを感じるような、それでいて現代の眼差しをも感じる時空を超えた心象風景を映し出している。形あるものが持つ、儚さや無常さを表現しようと描き出す風景は、そんな移りゆく存在や生命の変化を、一貫して変わらない視点で切り取っているのである。モチーフとなる風景、人物、静物は、それぞれの時間や場所を超えて関係し合っているのだ。
その世界観は鑑賞者を絵の中のストーリーに惹き込み、心を掴んで放さない。お気に入りの作品が見つかったならば手に入れたい一品である。鑑賞を毎日楽しみながら、作品価値を温めてはいかがだろうか。
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