林恭子
Kyoko Hayashi
2007年 多摩美術大学造形表現学部 日本画専攻卒業
これまでも国内外で個展やアートフェアなど中心に作品を発表してきた林恭子。
学生時代は日本画を専攻していたこともあり、淡くカラフルな作品を水彩絵の具と岩絵の具によって表現している。 特に色彩は徹底的にこだわっており、全体としての色合い、にじみ具合を大切にしている。
日常の中で感じるさまざまな風景を絵にしているのだが、最近の作品はどちらかというと抽象画に近いような雰囲気を醸しだしている。
作品を見ていると、花が空気中に溶けだし、春夏秋冬の温度や湿度と混ざり合っていくような感覚を覚える。
絵の中に軽やかな光と風が巻き起こり、爽快な心地よさを感じられるのだ。
どのような部屋にもにはまる絶妙なカラーリングは、その部屋に合うように計算して描かれたかのように感じるほどだ。
壁にかけると、生花を飾ったかのような瑞々しさとぬくもりを空間に与えてくれる。
しばしのインターバルを経て、それまでに徹底的にアート作品に触れてきた経験が現在の完璧な色彩感覚の境地につながっている。
これから先が期待される林恭子の作品を今のうちにゲットしてはいかがだろうか。