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菅木志雄

Kishio Suga

菅木志雄

菅木志雄は、1960年代終わりから70年代にかけて日本で活動した「もの派」と呼ばれる潮流の代表的作家のひとりである。
菅は70年代以降もその思考を深化させながら、一貫して独自な制作を続けている。
木材や、石、金属片、ガラス板などの素材を 自在に操り 、それらを時に融和させ、時に対峙させながら空間に配置し作品を構成している。
また、ものを単独で存在させるのではなく、「もの」と「場」、「もの」と「もの」が相互に依存し合う「連関性」 や「差異」、「複雑性」や「複合性」を 表出させる事で、展示空間を活性化し、ものの存在をより一層際立たせている。

近年、菅の作品は再び注目を集め、半世紀に及ぶその一貫した活動は国内外で高い評価を受けている。
2015年のシンワアートオークションでは620万円で作品が落札されるなど、もの派の勢いにとどまるところを知らない。
永久にその価値は滅びることなく、歴史的にも重要な位置づけをする作品として位置づけられることになるだろう。