三沢厚彦
Atsuhiko Misawa
ユーモラスで愛嬌たっぷりの動物をモチーフにした木彫作品で知られる三沢厚彦。
樟の丸太から彫り出される等身大の動物たちは、そのサイズだけとっても大迫力!さらに、デフォルメされることで、その動物特有の骨格や生き生きとした表情が際立ち、本物以上に妙にリアルだ。
三沢は彫る前にたくさんのドローイングを描き重ねて作品のイメージを固めていくのだという。
敢えて残された鑿痕はまるで動物の毛並みのようであり、同時に木彫の温もりを感じさせる。
アニマルズシリーズで、2007年より定期的に全国の公立美術館で個展を開催。作品集やドローイングだけを集めた画集も発行している。個性豊かでインパクト抜群な動物たちは、大人も子供も夢中にさせてしまう 。
木彫の小品であれば、20万円〜30万円代で購入することも可能だが、犬や兎といったサイズになると60〜70万円代で取引されている。
さらに大きな作品となれば、数百万円となりすでに巨匠の風格だ。
木彫作品はなかなか入手が難しいが、その制作課程が垣間見えるドローイング作品なら今後の価格上昇の狙いながら飾って楽しむことができそうだ。