岸勇樹
Yuuki Kishi
東京理科大学理工学部の建築学科を卒業しているという異色の経歴を持つ岸勇樹。
どんどん浮かぶ建物のイメージを具体化するため建築を専攻したものの、岸が思い描くそれは、実際には実現が難しい造りであり、理想の風景を実現するために絵画制作にのめり込んでいった事が、本格的に作家活動を始めたきっかけになった。
岸は、製図用のロットリングペン1本だけで、理想郷を築き上げる。
一本一本の線が重なり交わり幾重にも枝分かれしていく事で生まれるその世界は、繊細だが壮大な重厚感に溢れており、素敵な物語に出会った後のような、爽快な読後感を見る者に与える。
自身の作品制作の他、百貨店とのコラボレーションによるグッズ展開、書籍やCM/PR映像への作品提供、店頭ワークショップ・ライブペインティングの開催、企業からの受注制作など、多岐に渡った活躍により多くの人から高い支持を得ている。
2013年より本格的に制作を始めたばかりにも関わらず、第28回パリ国際サロン・ドローイングコンクール 入選、第15回インターナショナル・イラストレーション・コンペティション 優秀賞、第4回創作表現者展ドラード特別賞、第18回エイズチャリティ展持田総章特別賞、TOKYO DESIGN WEEK 2015 第一回Creators Match up AWARD 入賞、など数々の賞を受賞するほど、多方面で高く評価される実力者だ。
また2016年秋から、自身が愛用するロットリングペンを販売しているドイツrOtring社のオフィシャルアンバサダーにも任命されるほどの活躍ぶりだ。
今後更なる価格上昇も、近い将来起こるかもしれない。
また1枚を仕上げるのに膨大な時間を費やすため、欲しいと思ってもなかなか手に入らない可能性も十分にある。
将来有望な若手の作家だからこそ、見逃さないよう注意が必要だ。