黑一烊
Hei Yiyang
中国河南省出身の41歳。
現在、中国で最も注目を浴びているアーティストのひとりである。
美術品制作だけでなく、グラフィックデザイン、空間設計など多岐にわたって才能を発揮している。
現在は香港の近い深圳にてスタジオを構えて、スタッフを雇って作品を作り続けている。
今回の作品は大量の中国の紙幣(人民幣)を切り刻み、貼り合わせ作られた「紙幣曼荼羅」である。
仏教において悟りの境地を表す「曼荼羅」、あるいは禅の極致である「円相」を、物質主義の象徴である「お金」をベースに制作することで現在の中国の社会主義のタブーにも挑む話題作である。
今年大阪にて開催されたアートフェア「UNKOWN AISA」にて数々の審査員特別賞を受賞したほか、TDW ART FAIRでも準グランプリを獲得した。
来年は台湾での展覧会も控えており、現在乗りに乗っているアーティストである。
紙幣を切り刻んだ作品はジークレー版画の作品もあり、リーズナブルに黒一烊のスピリッツを感じることができる。
将来が期待できるこの中国の若手アーティストの作品を買うことは、今後の国際マーケットでの値上がりもさることながら、貴重な初期作品の保持者となれるのである。
*大量の紙幣を切り刻んで作るアーティスト 黒一烊(ヘイ・イーヤン)