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三島喜美代

Kimiyo Mishima

三島喜美代

三島喜美代は1932年大阪生まれ。 85歳にして今も現役のアーティストである。
しかもその国際的な評価はここにきて年々上がっているというから驚きだ。

三島喜美代の表現方法は「ゴミを陶器で作る」というもの。

1950年代から1970年までは印刷物や廃品のコラージュによる実験的な絵画作品を作っていた。
それが、70年代初め頃から新聞や雑誌の紙面、商標の印刷された段ボール箱などの活字をシルクスクリーンで転写した陶芸作品へと転向したのだ。

新聞、雑誌、空き缶など、情報が印字されたそのゴミは、情報としての紙の氾濫とその顛末を象徴的に示唆しており、それが陶器と同じような壊れやすい危うさを持っているというのだ。

氾濫する情報に埋没する恐怖というのは現代に社会に対する批判的な考えにも通じるものである。

三島喜美代は1986年からロックフェラー財団奨学金によりニューヨークへ留学し、滞在中はアンディウォーホルやリキテンスタインとも交友があったとのこと。

これまで三島喜美代は作品の販売についてはあまり積極的ではなかったのだが、2016年のアートバーゼル香港での展示では、記憶に残る20人のアーティストの一人に選出されるなどでここに来て急激に人気を集めはじめる。

同年ニューヨークのTAKA ISHIIギャラリーにて個展を開いたときは、メトロポリタン美術館のキュレーターを始め、グッゲンハイム美術館や、MOMAのキュレーターも来るなど、その作品は大きな影響力を持ち始めている。

具体美術のアーティストとはまさに同世代ではあるが、60年におよぶキャリアで彼らと違う動きをしながらも、ここに来て時代がようやく追いついてきたのかもしれない。

草間彌生と同等の風格を身に着けるこの作品に世界中のアートファンが虜になるのは間違いないだろう。

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