アンドレアス・グルスキー
Andreas Gursky
現代ドイツ写真を代表するアーティストの一人。
トーマス・シュトルート、トーマス・ルフらとともにデュッセルドルフ芸術アカデミーでベルント&ヒラ・ベッヒャー夫妻に学んだ「ベッヒャー派」の一人。
東京証券取引所、ショッピングモール、ロックコンサート、ハイテク工場など大量消費社会、グローバル経済を象徴するような場所をモチーフに、巨大な建造物や群集をはるか彼方から俯瞰するスケール感のある作品で定評がある。
デジタル技術を駆使しながら、緻密で焦点のない均一な画面を創り出し、独特の視覚世界を展開する。
近年は、抽象絵画のような写真作品など、コンセプチュアルな様相を強める。
2001年にニューヨーク近代美術館(MoMA)で大規模な個展を開催。
2011年、クリスティーズ・ニューヨークで現存する写真家の作品として史上最高額となる約433万ドルを記録。「史上最高額の写真家」という異名を持つ。
その価値はもはや揺るぎないものとなっており、写真ファンなら必ず押さえておきたいアーティストの一人だ。