サム・フランシス
Sam Francis
20世紀を代表するアメリカ抽象表現主義の画家。
カリフォルニア大学で植物学、心理学、医学を学ぶも、兵役中の事故で負傷し病床生活を送る中、21歳で絵を描き始める。
回復後は、大学で絵画と美術史を学び、1950年パリに渡り、新進画家として鮮烈なデビューを飾った。
水墨画を思わせるにじみやハネ、余白を生かした作風など、サム・フランシスの作品は、どこか東洋的な美意識が息づいている。
日本の文化人とも交流が深く日本にゆかりの深い作家としても知られる。とりわけ、石油事業で知られる実業家、出光氏はサム・フランシスの生涯のスポンサーであり、出光美術館には300点ものコレクションがある。
2016年サザビーズニューヨークで2m超の大作が約10億円で落札され、20世紀の巨匠として確固たる地位を築いている。
版画作品であれば、10万円代から購入することができ、鮮やかな色彩がほとばしる絵画はインテリアとしてもお勧めだ。