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アンディ・ウォーホル (After)

Andy Warhol (After)

アンディ・ウォーホル (After)

「サンデー・モーニング」とは、ウォーホルがプロデュースしたヴェルベット・アンダーグラウンドの有名なバナナのジャケットに入っている曲の名前です。 このコピー版画が、ドイツ人とベルギー人の若者二人組によって最初につくられたのが1970年。

一説にはシルクスクリーンの「版」までウォーホルが彼ら二人組に与えたまで言われていることから後刷りの範疇に入るということで「Warhol After」とも呼ばれている。

現在、世界中に流布している「サンデーBモーニング版」には、ウォーホルが生前に許可または黙認していたとされるもののほかに、没後の90年代以降にプリントされたものも多くあります。
誰でもが知っているイメージを、誰でもが可能なシルクスクリーン技法で複製する、というのはウォーホル芸術の根幹なわけですが、それを逆手にとったのがサンデー・B・モーニング版なのかもしれない。

どこにでもある雑誌の写真を使って誰でもマリリンモンローを描くことができる、サインだって買った本人がすればいい、と既成の美術界を挑発したのがウォーホル本人だったわけですから、それを実践してしまった二人組をウォーホルが公然とは否定できなかった哲学的な意味がサンデーBモーニングにある。

1987年に亡くなったウォーホルの作品は、現在のアート市場でも高い人気を集めている。
2016月1日に、ロンドンで開催された現代アートの競売で、アンディ・ウォーホルによる1ドル札を描いた絵画が、総額1億3040万ポンド(約250億円)で落札された。

1年前のオークションに比べてもウォーホルの落札総額は40%増加して、3億8030万ドル (約335億円) で、世界的に有名なスペイン人アーティスト Pablo Picasso (パブロ・ピカソ) を抜いて首位になったという。
他に比べるまでもなく世界でダントツ人気のアンディウォーホル。
そのアフター作品がオークションに出品されたりと、価値が高く付けられるのは、なるほどとうなづける話である。