グランプリ受賞 久保木要
準グランプリ受賞 HASE.
Independent Tokyo 2023に出展して
会期の二日間、色々な気持ちを頂戴しましたが、まずはひとこと、参加できて良かったです。
わたくしごとですが、2019年からふと絵の展示を少し休憩しようとなりまして、その間に油絵の具に触れる機会がありました。2022年半ばあたりから、やはりまた「少しづつ増えてきたHASE.の新しい絵たちを見てみてもらいたいなあ」となって参りまして、今回の「Independent Tokyo 2023」のタイミングに出会えた次第でございます。
「会期の二日間、色々な気持ちを頂戴しました」と先述いたしましたが、参加させてもらってみて、本当に沢山の方にHASE.の絵をご覧いただ、絵を通して多くのコミュニケーションをさせていただく機会となりました。抽象的な表現で恐縮ですが、色々な方の色々な今の正解(と言うと語が強いかもしませんが)を聞かせていただけたように思います。不慣れや緊張の中、それでも「絵を見てみてくださいませ」と頑張ってしまう自分に疲弊もしながら。
甘いかも知れませんが、色々は色々ですが、真摯に制作されたものは届くところにはきちんと届くのではと思える絵を描く今を生きております。しかしながらおそらく描いているだけではなかなかそうはならないということを、小心、無知、緊張、面倒くさがりを伴いながら「Independent Tokyo 2023」へ参加したことで改めて実感しています。
なにはともあれまずは自身の健康を大事に、引き続きぼちぼち生活しながらまた良い絵が描けたらなと、そしてまたその絵を見てみてもらいたいなと一層思わせていただきました。あわよくば絵を通して世界と健康的に関係してゆきたいと願います。
Independent Tokyo 2023に出展して
これまで関西を中心にギャラリーでの展示が主で、ブース型の展示はあまり経験がなく、「Independent Tokyo」への出展も今回が初めてでした。
審査員の方を含め来場者の方がブースに来てくださったことで、これまでのギャラリー展示では経験がないほど、作品についての説明をした濃密な2日間でした。
事前に準備はしていたつもりでも、説明する度に反応を見つつ、言語化が不十分な点や、どう話したらより伝わりやすいか、聞きやすい長さで話せているかなど、毎度文言を微妙に変更しながら調整していきました。話すうちに自分の中で整理がついた部分や、来場者の方に頂いたご意見から新しい発見ができたり、審査員の方とお話しする中で新たな課題が生まれたり、とにかく鍛えられている感覚が強かったです。
基本的には作家の方がブースに常駐されていたこともあり、そこでの交流も勉強になりました。ブースの見せ方も、空間と作品が一体となるような構成や、ゆったりと鑑賞できる構成まで様々で大変参考になりました。
また私は関西の出身なのですが、近隣のブースに関西の方が多く、初対面でも住んでいる場所が近かったり共通の知人がいたりと、意外な繋がり見えたのもおもしろかったところです。
これまで賞を頂く経験が全くなかったので、まず驚きましたが、このような反応を頂けたことを大変嬉しく思います。