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最近六本木に登場した巨大な蜘蛛をはじめ、どちらかというとエグイ、グロテスクな作品が多いブルジョワ、美術館の評価と一般の評価がわかれるところだ。しかし版画は最初から一般大衆を対象として作られる。花、猫、この母子像も古典的な主題だけれど、自分勝手な現代の親をからかっているのかもしれない。実際のドローイングを髣髴とさせる微妙な線の表現、母乳の白は白色のインクで刷られていて細部にもこだわりがある。さりげなく一見オシャレだが奥深い内容の作品。人気が高まる一方のブルジョワだけに入手困難となってきた。
ルイーズ・ブルジョワ
Louise Bourgeois
リトグラフ