ヨーロッパの大聖堂の大きなステンドグラスを彷彿させるダミアン・ハーストの蝶のプリント作品です。羽を切り離しマンダラのようなパターンで精密に並べられた蝶の上にダイヤモンドダストをほどこした美しい1点です。
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ダミアン・ハースト
Damien Hirst
Silkscreen print with diamond dust
1965年、イギリス、ブリストル生まれ。現在、デヴォンとロンドン、メキシコに在住。1988年、ロンドンのゴールドスミス・カレッジ在学中、今では伝説となった「Freeze」展を企画、後年活躍の著しいイギリスの若手作家をデビューさせた。1991年サーチ・ギャラリーでの個展で発表した、ガラスの水槽にホルマリン漬けの本物の人食いざめを入れた作品が話題となり、93年のヴェニス・ビエンナーレでは、牛と子牛を縦に真っ二つに切断してホルマリン漬けにした作品で物議を醸した。彼の作品の主題は「生と死」、「僕らがもはや子供ではなくなったとき、すでに死んでしまっているんだ」。ハーストはアート以外にも様々な仕事をしている、MTVの製作、アルバム・カバーのデザイン、レストランのデザインと経営など。絵画作品はドット(水玉模様)のものと、スピン・ペインティング(回転盤の遠心力で絵の具を撒き散らすもの)の2種類を制作。どちらもカラフルでポップな印象だ。95年に栄誉あるターナー賞を受賞。今最も有名なアーティストだが、展覧会のオープニングにはいつも母親と一緒の姿が。※以下92年インタビュー美術手帖2000年8月号(美術出版社発行)より“死んだものに対する俺の関心は、生き生きしたものさ。 俺は人に居心地悪い感覚を味あわせたいけれど、落ち込ませたくない。 人に『生きたい』と感じさせたい。死ぬことじゃなく、生きることと うまく折り合いをつけたいと感じてもらいたい”