近所の幼稚園の塀によく似た絵が沢山描かれている。子供たちの絵をもとに夏休み用に塗り替えられたのだろう、海の生き物たちのオンパレードだ。バチェラーの作品ももとは同じかもしれない、つまり子供の絵をそっくりまねて子供っぽい絵に見える自分の作品を作ったのだ。子供の絵は子供の絵でしかないけれど、それに感心したバチェラーが捨てられて忘れ去られてしまう子供たちの絵に永遠の命を与えたのだ。アートになった子供たちの絵は、大人がどこかに置き忘れてしまったことを思い出させてくれるに違いない。バチェラーは世界中の美術館やギャラリーで引っ張りだこのアーティスト、でも彼の作品は本当に気軽に家にかけられる。別荘あるいはコテージ風のインテリアには最適、普通の家でも夏の間はこれをかければ別荘に早変わり。