池伊田リュウ
Ryu Ikeida
宮城勝規
宮城勝規の創作について
インパクトの強いほうに惹かれたり、色んなことを短時間で理解しようとする現代においては、繊細なモノは、見過ごされがちなものでもある。本来、他者に何かを伝えようとすることは、困難な作業だと思う。にもかかわらず、安易に解答を求める風潮があることも否めない。 本当に美しいものは、なかなか言葉にできないし、出来たとしても一言では言い表せない。また、それは、その“一瞬”で過ぎ去ってしまうこともある。 宮城勝規は、そんな中でなかなか伝えにくい、繊細なモノや、人の心のなかに潜んでいる“美しいナニか”を形にしている。 描いているものは、子供などの姿を借りて表出する繊細で異端な“もののけ”達。いわゆる“座敷わらし”のような存在で、子供には見えるが、大人には見えない。 それは、眼に見えないものを見ようとする心情が、価値の有ることだと気付かせてくれる。
Ohshima Fine Art / 大島義之" />