本作品は2007年に発刊された『O JUN作品集』のカバー絵にもなった、代表作です。
O JUNは、私たちが日常身にまとっているもの―たとえば「服」や「学校」や「国」など―を描きます。一見、意味を持たないかに見える、ぽつんと二次元におかれたイメージ。でもそこにある「もの」は未知のものではなく、私たちが成長の過程で、そして生きていく上で一つ一つ脱ぎ、捨てていったものの「記録」です。本当は忘れているだけで、「アザ」のように、私たちのからだのどこかにぺたり、と貼りついているのです。(O JUN作品集帯より抜粋)