キャンバスに描かれたのは、片手にナイフを持ちながら笑顔で自らの皮を剥くリンゴのイラスト……その名も「ストリッパー」です。楽しくポップなかわいさのなかにも、ブラックユーモアのあるスージー甘金の作品は、国内はもとより、海外からも熱い支持を得ています。リンゴを「ストリッパー」に見立てた本作品は、彼の作風がストレートに表現された、まさにスージー甘金らしい作品とも言えます。1985年に描かれたペインティングから版を起こし、キャンバスにシルクスクリーンで刷った版画作品です。リンゴの色に合わせ、赤、緑、黄色の3色が制作されましたが、残念ながら「黄色」はすでに完売。残すところ「赤」と「緑」の2色だけになりました。スージー甘金は、イラストレーターとして活躍する一方で、アンディ・ウォーホールやリキテンスタインの作品をパロディ化したペインティング作品を制作し続けています。