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O JUNは、私たちが日常身にまとっているもの―たとえば「服」や「学校」や「国」など―を描きます。一見、意味を持たないかに見える、ぽつんと二次元におかれたイメージ。でもそこにある「もの」は未知のものではなく、私たちが成長の過程で、そして生きていく上で一つ一つ脱ぎ、捨てていったものの「記録」です。本当は忘れているだけで、「アザ」のように、私たちのからだのどこかにぺたり、と貼りついているのです。(O JUN作品集帯より抜粋)
O Jun
クレヨン 水彩 鉛筆 紙
1956年 東京生まれ。 80年東京藝術大学美術学部油画科卒業、82年同大学院美術研究科油絵専攻修士課程修了。84-85年スペイン、バルセロナに、90-94年ドイツ、ヂュッセルドルフにそれぞれ滞在。2009年4月より、東京芸大油画の准教授。《主な個展》2010 個展「星はなんでも知っている」キドプレス 「絵画の庭 ゼロ年代日本の地平から」国立国際美術館(大阪) 「アーティストファイル2010」国立新美術館 「入口はこちら、なにがみえる?」(MOTコレクション)東京都現代美術館 「The 14th Vilnius Painting Triennal」ブェリュニュス現代美術館(リトアニア)2009 個展「JEDNOM OLOVKOM 一本の鉛筆から」ベオグラード(セルビア) 「O JUNと加藤啓展」アートコンプレックスセンター 「異界の風景 - 東京藝大油画科の現在と美術資料」東京藝術大学美術館2008 個展「眼の、前に」公開制作 府中市美術館 など著書・作品集に『O JUN 1996-2007』(赤々舎、2007)がある。 (『美術手帖』2007年10月号参照)