去る3月中旬に、ドイツ・オーバハウゼン市の展示スペース、ガソメーターで展示が始まったクリストの最新作(室内インスタレーション)、The Big Air Pakageのためのドローイングに基づくオフセット・リトグラフです。
20世紀初頭に建てられ、現在は展覧会場として使用されている巨大な円柱形ガスタンクの中に作られたこの作品は、高さ90メートル、直径50メートルの巨大なエア・パッケージ、言ってみれば風船で、継続的に送り込まれる空気の圧力によって直立しています。
クリストの指示にしたがい、緻密なパターンで縫い合わされ、ロープがかけられたパッケージを、観客は方から眺めるだけではなく、エア・パッケージの下端に設けられたエアロック付きの入り口を通って内部に入り、巨大で神秘的ともいえる美しさをもつ部空間を楽しむこともできます。
(Bの作品は、この内部での情景を描いたものです。)
この作品は、13年12月30日までの公開が予定されています。