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リキテンスタインのオリジナル版画としては、小品だし、絵柄も多少物足りない感じがするかもしれない。しかし、数多くのインテリア・シリーズの作品にはよく登場する鏡のモチーフはリキテンスタインのアートの本質を表現するものだ。鏡単体をモチーフにした作品からも明らかな通り、普通絵のモチーフにはならない映りこむ鏡を取り上げたのは、すべてを映す存在だからだ。自画像と名づけられたキャンバス作品には、Tシャツと顔の位置に顔の代わりに四角い鏡が描かれている。値段もリーズナブルな1点。
ロイ・リキテンスタイン
Roy Lichtenstein
シルクスクリーン
1923年生まれ。アンディ・ウォーホルらとともにポップ・アートの代表的な画家。新聞連載の通俗な漫画の1コマを、印刷インクのドットまで含めてキャンヴァスに拡大して描いた作品群で有名。漫画の持つ単純だが強烈な線、単純化された色彩などの表現力を油彩で表現している。