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偶然に作った色面に鉛筆でドローイングをし、空間を作る試み
山口玲子
Reiko Yamaguchi
紙に水彩絵具、鉛筆
water color & pencil on paper
2000年頃から、自分が撮った写真をもとに平面作品を描くという方法を取って来た。キャンバスにコラージュ、写真やコピー用紙に油彩、形を切り取ってそのイメージを油彩や水彩で描いてきた。 私にとって写真とは、自分がその場所に居たこと、何をどのような角度・視点で見たのかを的確に残す為の記録であり、その記憶をもとに平面作品として再現/再構築するために必要不可欠ではあるが、単体では平面作品として成立していないように思う。もう一枚その上にレイヤーのようなものが必要だと思い、いつもそのレイヤーを探している。 また、自分の目というレンズを通して見たもの以外に、(作品を作る上で)何かを感じることも、興味を持つこともほとんどないため、自分が撮った写真からしか、作品を起こす事ができない。自分の周りにある、作られていない空間の中に自分が居た(見た)という現実とそれを意識したときに、作品が出来ていくように思う。 <略歴> 長崎県長崎市生まれ 1994 東京芸術大学美術学部絵画科油画専攻 卒業 1996 同大学大学院美術研究科壁画研究室 修了 1997〜1999 フランス政府給費留学生として渡仏 セルジー国立美術大学・パリ国立美術大学に在籍(Cite Internationale des Artsに滞在) 2000 帰国
Born in Nagasaki, Japan 1969