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紙を基本のマテリアルとして使用するアーティストは数あれど、紙(=紙幣)そのものが媒体となりナイフがペンのかわりとなるアーティストはそうはいないだろう。形態的には、紙幣はただの紙であるが、その紙の意味するものにくっきりと光を当てたのが、ジャスティン・スミスの作品である。紙幣は労働が具現化されたものともいえるが、同時にその国の美意識、そして社会の概念と理想が具現化されてもいるのだ。本作は、イギリスの5ポンド紙幣が張り付いた、Bobという名の犬の立体作品。
ジャスティン・スミス
Justine Smith
プラスター、ワイヤー、紙、イギリス紙幣、革