椅子、テーブル、クッション、トレー、裏返しのキャンバス、本、ガレージの前はいつも散らかっているそんなイメージ。目立つのは一目でわかる星条旗、アメリカ人ぐらい国旗の大好きな人間はいないのではと思われるほどアメリカではあちこちに赤と白のストライプの国旗が掲げられている。だが待てよ、国旗といえばジャスパー・ジョーンズの専売特許といってもいいもの、そして裏返しのキャンバスもジャスパーの作品にあった。古くからの親友への賛歌と考えられる。ごちゃごちゃ散らかった部屋には向かないだろうけれど、片付きすぎている部屋には似合うかもしれない。ラウシェンバーグの版画は種類が数多く選ぶのに苦労する。星条旗なら間違いない。サインも丁寧にされているのはエディションナンバー100分の100つまり最後の1枚だったからだろう。