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器や盆栽などの静物をモチーフにして、細やかな味わいの版画作品を制作し続けている神氏。彼女の絵はほぼ全てが「謄写版」を使った版画です。ろう引きの原紙に鉄筆で文字や簡単な線画を印し、インキを滲ませて紙に刷る、いわゆるガリ版を用いた印刷技法は、現在ではほとんど使われなくなった遺産的技術ですが、神氏はその特性に美術の領域から着目して駆使し、複雑な表現の可能性を示し続けている稀少なアーティストとして知られています。
神智子
Tomoko Kanzaki
紙に謄写版、シルクスクリーン
mimeograph, silkscreen
1983年、大阪府生まれ。2006年、京都精華大学芸術学部版画専攻を卒業後、本格的に創作活動を開始。謄写版を用いた版画制作をメインに、国内外で作品を発表している。最近の個展に「for someone」(2023年、清澄白河・ondo SHOPスペース)。2013年、和歌山県立近代美術館「謄写版の冒険」への出展他、グループ展への参加多数。町田市立国際版画美術館など各地で謄写版のワークショップを開催している。
Tomoko Kanzaki is the printmaking artist based Japan. She is studied Fine Arts at Kyoto Seika University and graduated with specialization of Printmaking in 2006. She participates several in group exhibitions. She uses Mimeograph for make plates.