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油彩のリッチなニュアンスを活かして精緻に描きあげるキャンバス画、それが亀井雅文氏の世界です。モチーフに選ばれるのは味わい深い風景や人物などではなく、衣服など日常のありふれたオブジェクト。それも、おもむろに脱ぎ捨てたような脱クライマックスのままを、宝物のように丹念に描きとめています。写実力だけでなく、そこに長い時間注がれる亀井氏のまなざしの深さに思わずチューニングを合わせてしまい、不思議な覚醒感を味わえるでしょう。
亀井雅文
Masafumi Kamei
キャンバスに油絵具
oil on canvas
1968年、静岡県生まれ。桑沢デザイン研究所ドレスデザイン課、武蔵野美術大学造形学部油絵学科卒業。桑沢在学中にスチャダラパーのオリジナルメンバーとして活動した。また、ナイチョロ亀井として現かせきさいだぁのDJを担当。その後会社勤務を経て、大学で正式に美術を学びアーティストへの途を志す。「GEISAI#14」にて中村ヒロキ賞を受賞。スチャダラパー副読本「余談」「余談LEVEL7」の装画を手がけるなど幅広く活動中。2011年、代官山・GALLERY SPEAK FORにて個展「タテ ヨコ ナカミ」を開催。