Green Invader
いろいろなことが多すぎて、大都市の中では沢山のものが色を失い、街は灰色に染まっていく。
増殖していくこの街で、それでもみどりは静かに季節を表し己の色を放ち続ける。
花を散らす雨の中で見えてきたもうひとつのセカイを切り取り、緑を放つ。
ありふれた日常の景色の中で、ある日人はその力強さと圧倒的な存在に気づかされる。
彼らは私たちのことなど構わずに、静かにしかし力強く色を放ち、生きている。緑の逆襲が静かにはじまる。
通りすぎる風景となりながらも、作品は色を放ち、形を呼び起こし、人や場所を覚醒させいていく。
そこにしっかりとした生命力を放つ作品が「ある」ということを感じ、ひとりひとりの「時」をつくり出す作品になることを願います。