生クリームやフルーツなどのフェイクフードを駆使し、様々な作品を制作する渡辺おさむ氏。近年は海外での展覧会をはじめ、日本の各美術館にも作品がコレクションされています。2015年に開催された、故郷山口県での大規模な個展では過去最高の入場者数30,000人を動員し、美術に疎遠になりがちな人々にも好評を得ました。また文化勲章を受賞した高階秀爾氏の著書「ニッポン・アートの躍動」(講談社)にて、作品について評論されるなど、美術界においても注目が高まっています。
この作品は、日本画によく見られる、月、桜、山を可愛らしいスイーツで再現していますが、月が黄金の仮想通貨、山が乱高下する価格のチャート板、満開の桜が、盛者必衰の理を表しています。