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黒田阿未(くろだあみ)氏は、紙版画(板紙凹凸版)を中心とした手法で創作している新鋭です。彼女にとって制作活動は「私とは何者であるのか」という問いかけであり、「制作することで自身と向き合い思考し、確認し、会話している」のだといいます。少女たちの夢や空想、深く濃い耽美を主題にしたその繊細な表現は、数々のコンクールやグループ展で高い評価を得ています。本作は、感情の吐露をテーマに制作されたものです。版画の風合いを大切にしながら、淡い着彩をほどこした印象的な小作品です。
黒田阿未
Ami Kuroda
越前和紙、油性インク(紙版画)
ink on paper / collagraphy
黒田阿未 版画家 1991年、富山県生まれ。東北生活文化大学 生活美術学科を卒業後、本格的な制作活動に入る。第10回デザイングランプリ TOHOKU 2009 学生部門にて最優秀賞。第38回東北生活文化大学生活美術学科内コンクール(2011年)にて最優秀賞。宮城県芸術祭 第1回絵画公募展(2012年)にて宮城県芸術協会賞。最近の個展に「ひかり、かげり」(2019年、仙台市・晩翠画廊)、「息」(2020年、The Artcomplex Center of Tokyo)がある。他、グループ展などへ積極的に参加中。