ステンシルアートの手法だけが持つポップさと味わい深さに着目し、繊細な画力で日本的なモダンリビングにも溶け込みやすい独特な話法として活かし創作してきたのが赤池完介氏です。日常の風景や人物、静物など、彼の眼に写ったものが驚くほど細かいナイフさばきでステンシルに加工され、多重的な色彩表現をもって平面に定着されます。紙やキャンバスを超えてインテリアや衣類にも展開中。様々な広告やイベント、雑誌などで作品が発表されるたび、その比類のない工芸的な味わいが称賛を集めています。本作は、宮城県近辺の仙台商圏で古くから商売繁盛の神様として多くの商店などで飾られている「仙台四郎」をモチーフに作った、珍しいアートワークです。「絵になる仙台四郎」展(2019年、仙台市・晩翠画廊)にて展示され、好評を博しました。