森羅万象からのインスピレーション、生命の息吹を存分に吹き込んだ絵画や木彫立体、パッチワークなどの作品を発表している、しょうじこずえ氏。西洋美術のシュルレアリスムも南国のスピリチュアルアートも合わせて飲み込んだかのような物語性豊かな構想リソース、パッション溢れる表現に各方面から注目が集まっています。彼女の手から日夜生み出される様々な生命たちは、激しくディフォルメされた「眼力」が特徴的。それらのクリーチャーたちは彼女自身の生命観を鮮烈な眼差しで観る者に説き続けており、彼女の世界にのめり込み平面、立体を問わずコレクションする”コズラー”の増殖につながっています。
本作は、愛する自然や生き物たちからインスピレーションを受けた”神様シリーズ”からのペン画の一作です。よく見ると眼の描き方が左右非対称で緻密に設計されており、モノトーンなのに極彩色を想起させるほどスケール感豊か。お求めやすいこぶりなサイズも魅力的です。個展「わたしのいのちをあなたへ」(2019年、六本木・Hideharu Fukasaku gallery)にて展示され好評を博しました。