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おもに森の生き物を題材にファンタジックな水彩画を発表し続けている村田なつか氏。童話本や絵本のワンシーンを思わせる場面構想力は、透明水彩の独特な滲みとマスキング技法とを駆使することで、より洗練された境地に達しています。動物イラストレーションの王道を承けつつ、自然の陰りや発光感まで豊かに表現できる余白の巧みな使い方が印象的。可愛らしいだけではなく、鉱石や食べ物と動物との組み合わせも試みるなど、グラフィカルでシュールな着想の面白さにも特徴があります。
村田夏佳
Natsuka Murata
水彩紙、透明水彩絵具
watercolor on paper
1990年、茨城県生まれ。東京工芸大学芸術学部デザイン学科を卒業後、本格的に創作活動を開始。おもに水彩を使ったイラストレーションと、絵の世界をもとにしたアクセサリーを発表。渋谷・ロゴスギャラリー、Loft各店をはじめ、様々な手創り市やクリエイターイベントなどへも積極的に参加している。最近のおもな個展に「遠吠え」(’23年、恵比寿AL)がある。’23年、初めての絵本「おいしいおいしいかくれんぼ」(アリス館)を発表。