工藤千紘の絵には人を引き付ける不思議さがある。
どことなく、奈良美智のようなタッチや技法を思わせる作品には独特の絵画の魅力がある。
青森出身の工藤千紘は名古屋芸術大学の大学院を修了後、損保ジャパンのFACE展やタグボートアワードで入選を遂げた。
名古屋芸術大学では理事長賞を獲得するほどの実力者だ。
そんな彼女の描く女性像はほのぼのとした雰囲気の中に奇妙さと可愛さの絶妙なバランスが上手く表現されている。
その絵をずっと見ていると癒されるとともに何とも言えない毒気も感じるのである。
タグボートでも作品販売とほぼ同時にソールドアウトとなってしまう人気ぶりの工藤千紘。
日本のアートシーンを牽引していく作家である事は間違いない。
コレクターとしては高くなる前の今のうちに絶対に持っておきたい一品である。