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物憂い表情をたたえた少女たちのポートレートを主軸に作品を数多く発表し続けている谷川千佳氏。細い手足や、優美な曲線の長い髪など、伝統的でファンタジックな少女画の美質を備えつつ、宙を漂うような絵の主人公の視線に滲む彼女自身の深い空想力と、こちらの深層心理と共振するような、かすかな狂気を帯びた作品世界が魅力です。少女画の、特にセーラームーン世代と言われるアーティスト、イラストレーターが多数、厚い層をなしている中にあって、2D絵画の美と、自分自身にしかできない構想の深みを真摯に希求し続ける態度は、各地のギャラリー、ショップで高く評価されています。
本作は、ひとつの言葉から構想された近作シリーズからの一作。テーマになった言葉は《さなぎ》。「さなぎの内部ではそれまでの組織がドロドロに溶解し、体を再構築して成虫となる」という実際の過程をイメージしたといい、目覚めの前、夜明けの前の静けさとエネルギー、また、それらへ向けた祈りをテーマに描いたものです。

《さなぎ》/ 蛹信仰

untitled

Chika Tanikawa

SOLD OUT

More Details

水彩紙にアクリル絵具、カラーインク

acrylic, colored ink on paper

サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2020年
サイズSize
29.7x 21 cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
アクリル板入り木製額、マット付きframed
額寸Frame Size
39.6x 30.6x 1cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
シート外寸は、320×233mm。 既存額込みでのお届けとなります。
作品IDItem ID
61156

Profile

1986年、富山県生まれ。2010年、神戸大学発達科学部を卒業後、デザイン系専門学校勤務を経て、フリーランスのアーティスト / イラストレーターとして活動を開始した。国内外で作品を発表し続けるほか、三津田信三「どこの家にも怖いものはいる」(中央公論新社)、乾ルカ「奇縁七景」(光文社)の装画を担当するなど、幅広く活躍中。短編漫画の制作や、音楽アルバムのジャケット、ライブステージ装飾のイラスト、テキスタイルの図案提供なども。最近の主な個展に「to / しさくするキマイラ」(2018年、目白・ブックギャラリーポポタム)、「0.3秒の温室」(2019年、原宿・ギャラリールモンド)など。

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