ハプスブルク家は、中世ヨーロパにおいて神聖ローマ帝国とオーストリア王朝の王として、ヨーロッパで長く頂点に君臨した名門の一族だ。
「高貴なる青い血」を守るために近親婚を繰り返し血統主義を貫き、悲劇的な終末をし歴史にその存在を残した王家。そんな宮廷の宿命を一挙に背負った、ハプスブルク家王女マルガリータ王女。
この作品は作者不明のハプスブルク家のマルガリータ王女の肖像画をエクトプラズムさせてオマージュした作品だ。
エクトプラズムとは、物理的に心霊現象を起こす霊媒の体の開口部から出ると仮想される物質で、現象のことである。
実際に存在している人(王女マルガリータ)を描いた肖像画、実際に存在しているか定かでない仮想のエクトプラズムという現象を融合させることである種のファンタジーを描いている。