書道の美と技法を現代アートのなかへ新鮮な角度で吹き込む活動をしている、開田氏。墨汁と紙が引き起こす偶然性を援用しながら自らのイマジネーションを、作為と無作為のフュージョンという創造に結びつける、そんなゾクゾクする新しい「書」の魅力を盛んに発信しており、これまで「書」のジャンルに馴染みのなかった人々からも注目を集めています。
本作は、2019年の「Still...」シリーズからの一作です。言葉や文字以前の感情「LOVE」をモールス信号に置き換え記号化し、自由に構成したものです。「ART SHODO NEXT17」(2019年、三鷹市芸術文化センター)にて展示され好評を博しました。