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新型コロナウイルスパンデミックと相まって、折から叫ばれ続けてきた地球温暖化問題など環境汚染への意識は世界中で高まっていると感じる。
しかし、環境汚染への警鐘は60年台あたりからずっと指摘され続けているが、抜本的な解決策には至っていない。

人は本来、共感能力を駆使しより良い関係性や未来を築けるはずだが、いつの間にか多くの人々の関心は自身の保有する資産や物欲だけになってしまったようだ。これでは社会は荒廃し欲望のはけ口として地球が摩耗するのは当たり前のことだが、そうした人間の愚かさも歴史上いくらかの賢明な人々によって指摘され続けてきたことではあったのだ。

例えばそれは7つの大罪として古くはエジプトで4世紀の頃から「人間一般の8つの想念」として「貪食」「淫蕩」「金銭欲」「悲嘆(心痛)」「怒り」「アケーディア(嫌気、霊的怠惰)」「虚栄心(自惚れ)」「傲慢」があげられている。

次に初期キリスト教最大のラテン詩人と言われるプルデンティウス(348‐405以後)によって7つの罪はそれぞれのVirtusに対応しているということが示された。

暴食⇔節制
色欲⇔純潔
強欲⇔慈善・寛容
憤怒⇔忍耐
怠惰⇔勤勉
嫉妬⇔感謝・人徳
傲慢⇔謙虚

それでも人類はいつまで経っても己の行いを悔い改めるということはなかったようで、感受性は衰退し他者や社会への無関心は止まるところを知らず、常に世界のどこかでは武力衝突によって人は死に、環境汚染については周知の通りだ。

そんな現世を憂いてか、バチカンのローマ教皇庁はこれまでの7つの大罪はやや個人主義的な側面があったため、これまでとは違う種類の大罪もあるということを信者たちに伝え、理解させるために新しい七つの大罪を発表した:

「遺伝子改造」「人体実験」「環境汚染」「社会的不公正」「人を貧乏にさせる事」「鼻持ちならない程金持ちになる事」「麻薬中毒」

ラテン語で罪や欠点という意味を持つVitium(ウィティウム)をタイトルにした本作は、絵具による現象を積み重ね誰でもない人物像を存在として浮かび上がらせ、それぞれに正面から横顔までの移ろいを発現させている。

これらの人物像は我々の罪深い側面を表しているが、大事なことは目の前に見えている現象としての我々ではなく、その積層に隠された本来我々が持っているはずである本質(Virtus)である。


私達はより良い存在になるための選択権を持っている。
その権利の行使は今からでもまだ遅くはないはずだ。

Vitium #1

Vitium #1

Jin Hashimoto

SOLD OUT

More Details

木パネルにアクリルペイント、樹脂

acrylic, resin on woodpanel

証明書Certificate of Authenticity
タグボート発行証明書ありExist
サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルunique piece
制作年Year of Creation
2021年
サイズSize
37.2x 31 x5cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
なしnothing
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
※額装費は合わせ箱代となります。 ※阪急MEN's TOKYOでの展示と同時販売になりますため、商品をご用意できない場合がございますので、あらかじめご了承ください。会期終了後約3週間程度のお届けとなります。
作品IDItem ID
62923

Profile

●活動履歴
1984年 埼玉県生まれ
2011年 東京藝術大学美術学部工芸科鍛金研究室 卒業
2014年 東京藝術大学美術学部工芸科鍛金研究室修士課程 修了

●グループ展
2009年 大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2009 克雪dynamoアートプロジェクト 山本浩二CAPフロギストン メンバー (仙田小学校、新潟)
2009年 Light Feeler -触覚により「見る」- (ギャラリー空、東京)
2012年 第12回 KAJIMA彫刻コンクール 入賞作品展 (鹿島KIビル・アトリウム、東京)
2016年 第11回 TAGBOAT AWARD 入選者展(世田谷ものづくり学校 ⅡDギャラリー、東京)
2016年 第11回 日本現代藝術 Tagboat Award 特別展(Galerie F&F、台北)
2016年 SHIBUYA STYLE vol.10 (西武渋谷店、東京)
2017年 THE WORLD IS SQUARE, 橋本仁 / 黄大(G gallery、台北)
2017年 Independent New York (Ashok Jain Gallery, NY)
2018年 Code,Line,Sides (Pinacotheca gallery, Tokyo)
2018年 FORSAKING POP: A NEW ART GENERATION FROM JAPAN (WhiteBox, NY)
2018年 ALL ART+ (Van Der Plas Gallery, NY)
2018年 青参道アートフェア2018
2019年 Treasure Hill Artist Village 2019 Season 4 Residency Artists Exhibition(Treasure Hill Artist Village, 台北)
2020年 デイジーチェーントーキョーアーツアンドスペースレジデンス2020
成果発表展(トーキョーアーツアンドスペース本郷)

●個展
2013年 橋本仁 展 -橋本曼荼羅- (Overland Galler、東京)
2014年 橋本曼荼羅 -あしとりんご/"Who"の肖像- (Overland Galler、東京)
2018年 Chained -連鎖のなかに- (tagboat gallery、東京)
2018年 Jin HASHIMOTO / Memory Code 【Crony Art Program】(Crony, Tokyo)
2019年 MEMENTO MORI(阪急MEN’S tagboat gallery, 東京)
2020年 Jin Hashimoto Solo Exhibition / Memory Code(郭木生文教基金會, 台北)
2021年 VIRTUS (阪急MEN’S tagboat gallery, 東京)

●公共展示
2011年 東京都上野恩賜公園 作品設置
2012年 SAS(ストリートアートステージ)作品設置 (取手駅前、茨城)
2012年 南アフリカ共和国日本国大使館(公邸)にて展示 (現在、日立パワーアフリカ社にて展示)
2013年 大学評価・学位授与機構 エントランス、機構長室 作品設置(大学評価学位授与機構、東京)

●アーティスト イン レジデンス
2017年 PIER2 Art center (高雄、台湾)
2017年 中之条ビエンナーレ 2017 (群馬、日本)
2019年 トレジャーヒル・アーティスト・ヴィレッジ,(台湾、台北)(トーキョーアーツアンドスペース二国間交流事業プログラム)

●受賞歴
2011年 東京都知事賞 (東京藝術大学、東京)
2012年 第12回 KAJIMA彫刻コンクール 奨励賞 (KAJIMA彫刻コンクール、東京)
2012年 安宅賞 (東京藝術大学、東京)
2016年 第11回 TAGBOAT AWARD グランプリ(TAGBOAT、東京)
2016年 第34回 三菱商事ART・GATE・PROGRAM 入賞
2017年 Independent Art Fes TAIPEI 大賞

●メディア露出
-Artefuse (New York City)
https://artefuse.com/2017/11/20/independent-new-york-by-tagboat-japan-at-the-ashok-jain-gallery-125260/

-THE BROOKLYN RAIL (New York City)
https://brooklynrail.org/2018/07/artseen/Forsaking-Pop-A-New-Art-Generation-from-Japan

-Tagboat アーティストインタビュー
http://www.tagboat.com/wp/橋本仁アトリエ取材/

●ビデオ
-PV
https://www.youtube.com/watch?v=THkUk5iRSIc

-メーキング
Memory code (鉄)
https://www.youtube.com/watch?time_continue=7&v=e9BIcappssc

Memory code (木)
https://www.youtube.com/watch?v=A9iEx2dvIIg




Profile

●Profile
1984 Born in Japan
2007-2011 BA in Metal Smithing, Tokyo University of the Arts
2011-2014 MA in Metal Smithing, Tokyo University of the Arts

●Group Exhibitions
2009 The Echigo-Tsumari Art Triennial 2009 Conquering Snow Dynamo Art Project, as a member of Yamamoto Kouji CAP「PHLOGISTON」, Senda Primary School, Niigata, Japan
2009 「Light Feeler - to "see" by feelings - 」, Gallery Kuu, Tokyo, Japan
2011 The Graduation Works Exhibition, Winner of the Tokyo Metoropolitan Governor Award, displayed in the Ueno Park, Tokyo, Japan
2011 Tankin Exhibition, Tennozu Isle Central Tower, Tokyo, Japan
2012 Exhibition of the Winners of 12nd KAJIMA Sculpture Competition, Kajima KI Building Atrium, Tokyo, Japan
2016 Exhibition of the Winners of The 11th Tagboat Award, Taipei, Taiwan
2017 THE WORLD IS SQUARE, Jin Hashimoto and Huang Ta Wei, G gallery, Taipei, Taiwan
2017 Independent New York, Ashok Jain Gallery, NY
2018 Code,Line,Sides, Pinacotheca gallery, Tokyo
2018 FORSAKING POP: A NEW ART GENERATION FROM JAPAN, WhiteBox, NY
2018 ALL ART+,Van Der Plas Gallery, NY

●Solo Exhibitions
2013 Hashimoto Jin Exhibition - HASHIMOTOMANDARA - , Overland Gallery, Tokyo, Japan
2014 Hashimoto Jin Exhibition - Foot and apple/portrait of "Who"- , Overland Gallery, Tokyo, Japan
2018 Chained, tagboat gallery, Tokyo
2018 Jin HASHIMOTO / Memory Code 【Crony Art Program】(Crony, Tokyo)

●Public Works
2011 Displayed in the Ueno Park(4 years), Tokyo, Japan
2012 Displayed at Street Art Stage Project, Ibaraki, Japan
2012 The donation for Embassy of Japan in South Aflica
2013 Placed in National Institution for Academic Degrees and University Evaluation, NIAD-UE, Tokyo, Japan

●Artist in residence
2017 PIER2 art center, Kaoshung, Taiwan
2017 NAKANOJYO BIENNALE 2017, Gunma, Japan

●The record of winning awards
2011 The Governor Award of Tokyo Metropolitan, Tokyo University of the Arts, Tokyo, Japan
2012 Encouragement Award, 12nd KAJIMA SCULPTURE COMPETITION, Tokyo, Japan
2012 Ataka Award, Tokyo University of the Arts, Tokyo, Japan
2016 The 11th Tagboat Award, Grand Prix Winner, Tokyo, Japan
2016 The 34th Mitsubishi Corporation Art.Gate.Program, Winning a Prize, Tokyo, Japan
2017 Independent Art Fes TAIPEI, Grand Prix Winner, Taipei, Taiwan

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