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越後しの氏が一貫して追い続けているのは、その時々の自分の心象風景だといいます。念写のようにして日々、彼女の手元から生まれるユニークな「自画像」には、原画か版画かを問わず、詩的な含意の膨らみと民芸品的な可愛らしさがあります。

本作は、2年ぶりに制作された越後氏のジクレー版画です。2022年に没後90年を迎える梶井基次郎の名作「檸檬」を題材にした描き下ろし原画から刷られたもの。「檸檬」は、洋書店の棚へ爆弾に見立てた鮮やかな色のレモンを仕掛けて逃走する、という詩的でユニークな感覚性を持つ傑作短編です。

越後氏の絵の中にしばしば登場する、切れ長の目をしてジェンダーレスな不思議さをまとった人物。そこから感じる文芸的な奥行きを持つ世界観と「檸檬」が融合した美しい絵柄になりました。前作「野の鍵のゆくへ」と同じサイズになっており、連作性も意識されています。個展「遊星からのメロディ」(2021年、仙台市・晩翠画廊)にて展示され、好評を博しました。

れもん色の風

Lemon

Echigo Shino

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 15,000
箱代/額装費Framing Price
¥ 4,900
消費税Tax
¥ 1,990
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 21,890

More Details

iPhotoモロー紙にインクジェットプリント(ジクレー版画)

Giclee

サインSignature
あり Yes
EDITION
ed-/100ed-/100
制作年Year of Creation
2021年
サイズSize
28.7x 33.5 cm
作品の状態Condition
良好good
額仕様Frame Specification
アクリル板入り木製マット額framed
額寸Frame Size
36.4x 44x cm
納品期間Shipping Time
約3週間3-4weeks
特記事項Notices
※既存額込みでのお届けとなります。エディション番号を指定することはできません。
作品IDItem ID
64061

Profile

宮城県生まれ。画材店勤務の1995年より独学で絵の制作を始め、98年にアートギャラリー「GALLERY ECHIGO」を仙台市にオープン。以後、仙台を拠点に創作活動を続けている。最近の個展に「思わせぶりな沈黙」('17年、東京・AL)、「晴れ時々ひとりじめ」(同年、西荻窪・ヨロコビto)。その他グループ展に多数参加。おもな受賞歴に「TURNER ACRYL AWARD 2000」青葉益輝賞、「SENDAI ART ANNUAL 2005」飯沢耕太郎賞・明和電機賞など。

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