Profile
標識や企業のロゴといったグラフィックデザイン的なアイコンを取り込んだ斬新な作品で人気を集めるライアン・マクギネスは、グラフィック・デザイナーとして活動した経歴を持つ現代アーティストです。
1972年にヴァージニア州ヴァージニアビーチに生まれたマクギネスは、サーフ、スケートカルチャーに影響を受け育ちました。奨学生としてカーネギーメロン大学でデザインアートを学んだ後、同地のアンディーウォーホール美術館でのインターンを経て、グラフィックデザイナーとして活動を開始します。ストリート系ブランドSupreme(シュプリーム:ニューヨークを拠点に展開するストリートファッションブランド)のために制作したカラーサンプルを刷ったスケートボードがベストセラーになり注目を集めましたが、他にもSONY、IBM、セガといった大手企業のデザインワークを手掛けています。
このようにグラフィックデザイナーとして成功を納めたマクギネスですが、その後アーティストへと転向。現在はマンハッタンを拠点に作家活動を行っており、グラフィックデザイン的なアイコンをモチーフにした絵画や彫刻、プリント作品等で注目を集めています。
展覧会も数多く開かれており、ニューヨーク近代美術館やバージニア美術館スペインのMUSACなど、世界各国の美術館で開かれています。最近のものとしては、2011年6月開催の個展『Subliminal Projects(Prism Gallery/カリフォルニア)』や、同じく2011年10月開催の『Press Play & Record at the Same Time(Pace Prints/ニューヨーク)』等があります。
ちなみに日本でもライアン・マクギネスは最近、ユニクロとコラボレートしたTシャツや女性用キャミソールで注目を浴びました。
(ラムフロムより)