・【とんちき坊やとまぬけのろん】シリーズについて
このシリーズは、好奇心旺盛な男の子・とんちき坊やとその相棒の犬・まぬけのろんが旅をしながら様々な人や出来事などに遭遇する様子を描いた絵物語シリーズです。
・この作品について
〈新内閣の発足(『とんちき坊やとイルカ島の国』より・④)〉
『とんちき坊やとイルカ島の国』の一コマ。
農園門の変にはじまる一連の政争の結果、時の政府・オオサンショウウオ内閣は崩壊します。
新たに成立した新内閣は、犬族・カエル族の政治同盟を基軸としながらも前政権の強権政治との違いを強調するべく、さまざまな種族の政治家を登用しました。
新たに政権の長となった犬族のポチベエは内閣を「新時代内閣」と命名し、種族間対立の鎮静化とその対立の根っこにある経済格差の解消などを目標に掲げます。
描かれているのは、新内閣の閣僚らによる記念撮影の場面です。ちなみに一番目立つ最前列にカエル族がいないのは、カエル族は主に議会の要職を独占したためです。行政の犬族、立法のカエル族というすみ分けが行われたのです。
後ろの方では、とんちきとろんが「旅の記念に」ということで紛れ込んでいる姿が描かれています。