森羅万象からのインスピレーション、生命の息吹を存分に吹き込んだ絵画や木彫立体、パッチワークなどの作品を発表している、しょうじこずえ氏。西洋美術のシュルレアリスムも南国のスピリチュアルアートも合わせて飲み込んだかのような物語性豊かな構想リソース、パッション溢れる表現に各方面から注目が集まっています。彼女の手から日夜生み出される様々な生命たちは、激しくディフォルメされた「眼力」が特徴的。それらのクリーチャーたちは彼女自身の生命観を鮮烈な眼差しで観る者に説き続けており、彼女の世界にのめり込み平面、立体を問わずコレクションするファンが増えています。
本作は、愛をテーマにしたペン画の作品。「生きとし生けるもの全てに対し平等に愛を注ぎたく、その気持ちを作品に込めています。作品を通しみて下さる方々がやさしい気持ちを受け取って頂けたらと願いを込めて手掛けました」(しょうじ氏のステイトメントより)。個展「呼吸する根、線の声」(2022年、西荻窪・ギャラリーフェイストゥフェイス)にて展示され好評を博しました。