小さなふわふわの玉が集まったようなミモザ。心にもお部屋にも春を呼び込むそんな花だなあと感じます。丸いふわふわ感を強調したいなと、ドリッピング技法で綺麗なイエローを散らしました。パープルの背景の中に描いてみたら宇宙に浮かんでいるようになったので、パープルラメも散らしてキラキラと。
「見えないけれど つながっている」「会えないからこそ いとおしい」をテーマとし、また神社や古事記にまつわる仕事の経験を通じ、森羅万象のすべてのものに神が宿るという日本古来の概念を受け入れるようになりました。縄文土器の原始的な形、琳派の豊かな意匠性、江戸時代の浮世絵に描かれた平坦な風景などからもインスピレーションを得ています。ファッションが大好きで、作品の中に美しい模様や色を使いたくなります。美しい色の層を重ねて世界を愛で満たし、私たちは一人ではないという事実を表現したいと考えています。
(松尾たいこ氏のステイトメントより)