⑦ アグーム連邦サイバー戦略軍 統合戦略室 参謀 シアン少佐
——— 24時間にわたる激しい攻防はついに終わった…! 結果的に学生たちは、一睡もせず、自分たちのネットワークと研究所のセキュリティを守り切ったのである。 シアン少佐は、この1年間でウラノスの活動を細かく分析し、大まかな攻撃戦略を作成した。しかし、降伏勧告も無視して予想を上回る高度な技術力を発揮した学生達に、悔しさや怒りとは明らかに違う、希望のような感情を抱いたのだった。
[ストーリー]
オゾン工科大学情報工学部の学生達で結成されたエンジニアチーム「ウラノス」。
彼らは、表向きはただのプログラミングサークルなのだが、実際は大学全体のネットワークを外敵から守るため、日夜サイバー空間をパトロールしているホワイトハッカー集団である。
ある日メンバーたちは、学部内のとある研究所のセキュリティ構造に何度も攻撃を仕掛けてくるハッキングに対処していたが、突如、見たこともないアラートが画面に現れた。
「 警告する。
我々に関わるな。
これ以上抵抗を続けると
君たちの大学全体のサーバーを
完全に制圧するだけでなく、
もっと大規模な障害を
誘発することになる。」
…彼らは知らずのうちに、得体の知れない、何か強大な力を持つ相手の領域に引きずり込まれてしまっていたのだ。
しかし、彼らは若さと正義感ゆえに、その相手に単独で戦いを挑んでしまった!
「あなたたちが何者なのか知らないが、私たちはひるまない。
私たちのセキュリティは何層もの構造になっていて、完全無欠だ!」
このメッセージを送信すると、しばらくして返信が来た。
「一斉攻撃を開始する。
24時間以内に降伏しなければ、
後悔することになるゾ。」
戦慄とともに、ウラノスの長く険しい一日が始まった…。