⑧ アグーム連邦サイバー戦略軍 統合戦略室 参謀長 クドウ大佐 (クドウ教授)
半年前、彼はオゾン大学に赴任し医療技術研究所所長となり、またウラノスの顧問であったが…。
「学生諸君、大学の研究所のクドウだ。驚いただろう。私は外部の人間であり、諜報員である。今まで騙していてすまなかった。」
画面に映し出された人物が、明らかに自分たちが慕っていた顧問の教授だったので学生たちは何が何だか分からず、困惑した。
本当の姿は謎の組織の侵入者だったのだ…!
[物語の結末]
サイバー空間の壮絶な戦闘は終了した…。 クドウ教授はこう続けた。
「君たちの戦いぶりは見事である。我々は、この国のサイバー戦略軍だ。」
・・・なんと敵は、自国の軍隊だったのだ!
「諸君の能力を試すために手荒なテスト作戦を実行した。どうか許してくれ。
君たちは、我が軍の精鋭を見事撃退し、ホワイトハッカー集団としての
類まれな能力をここに証明したのだ。
…君たちが必死に守ってくれた、あの研究所の資料を開いてみてくれ。」
そう言われて、ウラノスのリーダーは研究所のPCを遠隔操作し、その重要なフォルダを開いた。
医療技術に関わる重要機密と聞かされていたが、そこには…
[ 国家要請書 -大統領府- ]という資料が入っていたのだ!
「それは国家からの正式な協力要請だ。どうか、国防のために力を貸してくれたまえ。」
———1年後…、ウラノスのメンバーたちは大学を卒業し、国家の要請を受け入れ、
秘密結社「 ウラノス Inc. 」を創設した。
そして、サイバー戦略軍を外部から後方支援することになるのだった…!
【完】