「lines in lines」は一本ずつ描いた線の集まりでできた形が入れ子になっています。
内から始まってだんだん大きくなっていきます。線の集まり(lines)の中に線の集まり(lines)がinしているので「lines in lines」です。
遠近法では小さいものは遠くにあるものです。なので遠近法に則ると1番真ん中の小さい形が1番遠くで段々大きくなっていく形はだんだん近づいて来る様に見えます。
一方、重畳(ちょうじょう)遠近法というのはものとものが重なった時に奥行きが生まれる遠近法であり、遮られたものが奥にあります。
重畳遠近法的に見ると1番真ん中の形は次の大きい形を遮っている様に見えるので、1番真ん中の形が1番手前に存在する様に見えます。
この二つの遠近法の見え方が真逆なことによって前にあるのか奥にあるのかよくわからなくなる不思議な見え方が生まれます。