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本シリーズは、フラットベッドスキャナによって出力されたプリントを「絶対的なモチーフ」と捉え、制作しています。本作のスキャン対象となっているのは、花瓶とそこに挿された生花です。

本作品の制作はフラットベッドスキャナという光学機械を「花瓶とそこに挿された生花」に直接当ててスキャニングし、三次元の存在を二次元の「座標」と「色」に固定することから始まります。その際、スキャナのセンサーバーが直線運動する過程で生じる走査線(ストライプ)は、画面を分割するガイドラインとなり、時に描画の起点として機能します。

私は描画プロセスにおいて、モチーフであるプリントの上に直接油絵具を置いて調色し、その色をキャンバス上の「同一の座標」へ配置するという厳密なルールを課しています。置かれた絵具は筆やヘラによって引き伸ばされ、隣り合う色と繋がれていきますが、そこには人間が扱う絵具の量のムラや、座標の微細なズレが不可避的に生じます。

光学機器が持つ「正確性の高いデジタル情報」を、精度において劣る「人間」が分解・抽出する。この行為によって生じるズレこそが、元の光学的要素を持ったプリントとは異なる、新たな絵画を発生させます。

また、本作はイメージ(図)と余白(地)を明確に分断する構図をとっています。周囲の広い余白は単なるキャンバスの地ではなく、「無装飾の額縁」としての機能を担っており、それによって中央で「絵画が発生している事実」をより鮮明に提示しています。

Disassembly

Disassembly
tagboatArtFair2024

Haruto Hayakawa

作品本体価格Sellng Price(Artwork)
¥ 55,600
箱代/額装費Framing Price
¥ 2,040
消費税Tax
¥ 5,764
合計金額(税込)Total(include tax)
¥ 63,404
SalesStartDate:2026/04/24 22:00
             

More Details

Oil on Panel

Oil on Panel

証明書Certificate of Authenticity
タグボート発行証明書ありExist
サインSignature
あり Yes
EDITION
オリジナルUnique piece
制作年Year of Creation
2026年
サイズSize
50x 60.6 x2.4cm
作品の状態Condition
良好Good
額仕様Frame Specification
なしNothing
額寸Frame Size
x x cm
納品期間Shipping Time
約5週間5-6weeks
特記事項Notices
※額装費は合わせ箱代となります。 ※tagboat Art Fair 2026出展作品となります。4月24日(金)16:00より、会場にて先行販売を行います。そのため、オンラインでの販売開始時には Sold Out となっている場合がございます。お届けは会期終了後、5週間程度を予定しております。
作品IDItem ID
78972

Profile

略歴
2001 栃木県生まれ
2022 桐生大学短期大学部アート・デザイン学科卒業
2024 武蔵野美術大学油絵学科油絵専攻卒業
2026 武蔵野美術大学大学院造形研究科美術専攻油絵コース修了

主な個展
2020 早川温人展「しわをみる」(西門-SAIMON-/足利市)
2021 早川温人展(PENSEE GALLERY/桐生市)
2024 早川温人展(Gallery b.Tokyo/中央区京橋)

受賞・入選
2024 Idemitsu Art Award2024 入選
その他
2022 写実画家育成助成金 一般財団法人 はなう美術振興財団(ホキ美術館内)
2024 月刊美術 特集「ネクストブレイク」掲載

私の制作は、対象を自らの眼で見て描くのではなく、「フラットベッドスキャナ」という
機械の眼を通して知覚の外部化を行い、それによって得られた「デジタルデータ」や「プリント」をモチーフとすることから始まります。私は、この出力されたプリントそのものを、すでに一つの「絵画」であると認識しています。そのため、現実の対象物ではなく、このプリントを現実の世界よりも信頼すべき「絵画の絶対的なモチーフ」として扱います。

スキャナが読み取った光の座標や、機械的な走査線(ストライプ)といった情報をたよりに、キャンバス上に油絵具で置換していきます。そうすることで、私自身の主観や手癖のようなものを一度手放し、客観的な「像」を立ち上げようとしています。しかし、いかに機械的な正確さを模倣し、自己を没却しようと試みても、生身の身体には不可避的な「ズレ」が生じます。

私の作品の本質は、この「機械になりきれない身体のもどかしさ」とそれを許容することによって自身が絵画を発生させることにあります。物質的な実体をデジタルデータに変換、プリントアウトをすることで光学的な絵画の発生を起点とし、自身が設けたルールを介在させることで「情報の劣化」とその蓄積が行われていきます。その先にこそ、現代の絵画の発生方法として最も生々しいリアリティを見ることができると考えます。

Profile

Education
2026 MFA in Oil Painting, Graduate School of Art and Design, Musashino Art University
2024 BA in Oil Painting, Musashino Art University
2022 AA in Art and Design, Kiryu University Junior College
2001 Born in Tochigi, Japan

Selected Solo Exhibitions
2024 "Solo Exhibition," Gallery b. Tokyo (Kyobashi, Tokyo)
2021 "Solo Exhibition," PENSEE GALLERY (Kiryu, Gunma)
2020 "Seeing the Wrinkles," SAIMON (Ashikaga, Tochigi)

Awards and Honors
2024 Selected, Idemitsu Art Award 2024

Grants and Media
2024 Featured in "Next Break" special issue, Gekkan Bijutsu (Art Magazine)
2022 Grant for Realism Painters, Hanau Foundation for Art Promotion (Hoki Museum)

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