徳永博子
Hiroko Tokunaga
日常で目にする風景や物、人からインスピレーションを受け作品を展開する徳永博子。
事物の内部に存在する、目には見えない力のようなものを独自の視点で感じ取り、それが制作へとつながっていく。
アクリル板を丁寧に削りながら描く繊細で儚い表情が、なんとも印象的な作品群。
それは、幻想的であり決して掴む事のできない刹那的な美しさがある一方、幾重にも重なり集合体となる事で、厳かで神秘的なオーラを纏いながら、永遠を想わせるようなスケール感を放つ。
近年では、作品を積極的に発表。
「11th TAGBOATAWARD」では200名を超える応募の中から見事に審査員特別賞を受賞、またブース出展型公募展「independent 2016」でも、多くの審査員から高い評価を集めた。
充電期間を終え、いよいよ本格的に作家活動を始めた徳永自身も制作意欲に溢れており、具体的に見えているという次の展開が今からとても楽しみである。
将来性が期待できる作家だからこそ、気になる作品が見つかったら今の内の購入がオススメと言えるだろう。